初日65から46位タイへ 平本世中が見せたツアーゴルフの厳しさと伸びしろ

ゴルフの試合を「初日の順位」だけで見ていませんか。
実は、初日にどれだけ好スコアを出しても、それが優勝に直結するとは限りません。
2026年7月2日から栃木県の西那須野カントリークラブ(7036ヤード、パー72)で開催された「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品」。
その第1ラウンドで、ツアー未勝利の平本世中選手が7バーディ・ノーボギーの65を叩き出し、単独首位に立ちました。
1打差の2位には細野勇策選手、小鯛竜也選手、木下康平選手、下家秀琉選手、森下響選手の5人が並ぶ混戦で、大会は幕を開けました。
何が起きたのか
第1ラウンドは天候の影響もあってか「残り」の選手がいる形で進行し、その隙間を縫うように第2ラウンドもスタート。
同日には藤本佳則選手が通算12アンダーで首位に浮上するなど、順位はめまぐるしく入れ替わりました。
ゴルフの試合が4日間かけて行われる理由が、まさにこの初日の光景に表れています。
最終的にこの大会を制したのは岩崎亜久竜選手でした。
最終ラウンドで63をマークし、通算263(-25)というスコアで優勝。
2位は李尚熹選手(265、-23)、3位は李圭ミン選手(266、-22)、4位タイに山本大雅選手・今野大喜選手・清水大成選手(267、-21)が続きました。
「-25」とは、規定打数(パー)より25打少ないという意味で、4日間で圧倒的な安定感を発揮したことを示しています。
ここがポイント
では、初日に首位発進した平本選手はどうなったのか。
2日目に73と伸び悩み、3日目69、最終日68と持ち直したものの、最終成績は275(-13)で46位タイという結果になりました。
実は平本選手にとって、初日好発進からの失速は今回が初めてではありません。
2023年の日本オープンでは3日目終了時点で単独首位に立ちながら、最終日に苦戦して3位に後退した経験があります。
1999年生まれ、神奈川県相模原市出身の平本選手は、2022年にツアーデビューし、初年度は最高30位という結果に終わりました。
それでも2023年はABEMAツアーの賞金ランキング3位に入り、同年の『ジャパンプレーヤーズ選手権』では自身初のトップ10となる10位に食い込むなど、着実に力をつけてきた選手です。
こうした背景を踏まえると、今回の初日65も決してまぐれではなく、実力が噛み合ったときの本来のポテンシャルの高さを示す一打だったと言えそうです。
それでも、初日の勢いを4日間持続させることの難しさが、今回もまた浮き彫りになった形です。
読者にとっての意味
ゴルフ中継やニュースを見ていると、つい「初日首位」の選手に注目しがちですが、最終的に優勝を手にするのは、4日間トータルで崩れなかった選手というケースが実は少なくありません。
これはアマチュアのラウンドにも通じる話で、1ホールの好スコアより、18ホール・複数ラウンドを通した安定感の方が、結果としてスコアメイクに効いてくるものです。
平本選手のような伸び盛りの選手が、初日の勢いをどう最終日まで持続させていくのか。
次の試合でも注目してみると、ツアー観戦がより一段と面白くなるはずです。
まとめ
初日65の単独首位から46位タイまでの4日間は、ゴルフというスポーツの奥深さを改めて教えてくれる結果でした。
平本選手の今後の巻き返しにも期待したいところです。
さらに深掘りしたい方へ
大会の詳細な結果や選手プロフィールは、日本ゴルフツアー機構(JGTO)や各ゴルフメディアの公式サイトで確認できます。