全英オープン優勝の裏にあった“正体不明ドライバー” スリクソン新作「ZXi RKT」を探る

ヘッドのソールに、見慣れないアルファベットが刻まれている——全英オープンの中継でそんなドライバーに目が留まった方もいるのではないでしょうか。
優勝したのは、ニュージーランドのライアン・フォックス選手。
メジャー初制覇という大きな結果を支えたのが、まだ市場に出ていない一本のドライバーでした。

何が起きたのか

フォックス選手が全英オープンで使用していたのは、ソールに「RKT」の文字が入った未発表のスリクソン製ドライバーです。
ヘッドタイプは「LS」で、これは松山英樹選手が使っているものと同じ仕様なのだそうです。
3番ウッドにも同じく「RKT」の刻印があり、こちらも未発表モデルでした。
市販前のクラブが、いきなりメジャー優勝の舞台で結果を出したという点が、多くのゴルフファンの関心を集めています。

「ZXi RKT」とはどんなドライバーか

正式には「ZXi RKT」と呼ばれるこのシリーズは、フェース面の設計を一新した「RKTフェース」を採用しているとされています。
ソール側面には振動特性をコントロールする軽量なカーボン素材も使われており、従来のZXiシリーズよりもソール形状がすっきりまとまっているのが特徴です。
2026年の米ツアー戦でお披露目されて以降、松山英樹選手やシェーン・ローリー選手、ニコ・エチャバリア選手といった契約選手たちが試打を重ねてきた、いわば「ツアープロが先に触れていた新作」というわけです。

選び方・違いを整理する

ZXi RKTシリーズには、狙いの異なる複数のヘッドタイプが用意されているようです。

  • 標準タイプ:つま先側・ヒール側にウェイトを配置でき、球筋の調整幅が広いモデル。
    まずは扱いやすさを重視したい方に向きます
  • LS(ロースピン)タイプ:前後にウェイトポートを備え、スピン量を抑えて操作性を高めたタイプ。
    フォックス選手が使用していたのはこちらで、つかまりよりも吹き上がりを抑えたい上級者向けといえそうです
  • Maxタイプ:後方に大きな1つのウェイトを配置し、慣性モーメント(ヘッドのブレにくさを示す数値)を最大化したモデル。
    ミスヒットへの寛容さを重視する方に合いそうです
  • LS+タイプ:LSをさらに低スピン方向に振った派生モデルとされています

ロフト角は8度・9度・10.5度がラインナップされ、Maxタイプのみ12度も用意される見込みです。
「とにかく飛ばしたい」のか「安定してフェアウェイをキープしたい」のかで選ぶヘッドが変わってきそうです。

実際の成績で見る評価

フォックス選手の今季平均飛距離は313ヤードとされていますが、今回とりわけ数字が伸びたのはフェアウェイキープ率でした。
全英オープンでは6割近い水準まで改善し、多くの選手が苦しんだラフの多いコースで、安定したスコアメイクにつながったようです。
新しいドライバーへの乗り換え直後にメジャー優勝という結果を出したのは、それだけ完成度が高かったことの裏付けとも受け取れます。

価格・発売時期はまだ未定

正式な発表はまだ行われていません。
過去のモデルサイクルから推測すると、ドライバーとフェアウェイウッドの正式発表は8〜9月ごろ、その後フィッティングが始まり、一般発売は2027年前半になるとの見方が有力なようです。
ただしこれはあくまで見立てであり、価格や発売日が確定した情報ではない点には注意してください。
最新の情報は、購入前に必ずメーカー公式サイトで確認することをおすすめします。

気になる方は、スリクソン公式サイト(DUNLOP)で最新のラインナップ情報をチェックしてみてください。

まとめ

全英オープンの優勝を後押ししたのは、まだ発売されていない一本のドライバーでした。
正式発表はこれからですが、ヘッドタイプごとの違いを知っておくと、いざ店頭で試打できるようになったときに自分に合う一本を選びやすくなりそうです。

さらに深掘りしたい方へ

正式発表が近づいたら、スペックや価格の続報が出てくるはずです。
気になる方はメーカーの発表を定期的にチェックしてみてください。